【楽農くらぶ便り】おさらいと「これから」〜家つくり

大東文化大学 齋藤ゼミレポート(15)

 11月21日 家つくりWSが行われました。

 初めに、半年間の活動のおさらいをしました。活動も半年を過ぎ、「ソーラーリヤカー」をはじめとする活動の成果が目に見え始めてきました。やはり、目に見える成果は、やはりうれしいものです。

 続いて、これからの活動の作戦会議を行いました。今年度も残り少なくなって来ましたが、メンバー間で後半の活動予定を共有することが出来ました。

 話は更に先に進み、来年度の家つくりワークショップで予定している「ホビットハウス」づくりに向け、竹の活用術を収めたDVDで事前勉強をしました。ホビットハウスとは竹で作った小屋のことです。DVDの視聴に使用したノートパソコンは、この「ソーラーリヤカー」から電源を取っています!

 ちなみに、この「ソーラーリヤカー」で使用している充電池は500Wで、ノートパソコンであれば9.5時間使えるということでした。このように「電気がどれくらいつかえるのか?」など、具体的な数字を目にすることで、限りのある電気を使っているということを再確認するキッカケとなりました。

「ホビットハウス」「陸稲」新しいキーワード

 一方、畑つくりのワークショップの新しいチャレンジとして、陸稲(おかぼ)を作ることが提案されました。学生メンバーの頭には、「陸稲って何」と、「?」が頭に浮かんでいました。

 そこで、野瀬さんと海野さんから陸稲とは、水田ではなく畑で栽培するイネ科の植物で、水田が一般的になる以前は、陸稲を栽培することが多かったとのことです。

 特に、練馬では川などの水資源が少なかったために、この陸稲と麦を中心に作っていて、七夕の際に食べる焼き団子にもその名残があるとのことでした。我々も、焼き団子を目指した陸稲づくりをすることが楽しみになりました。

午後は体を使って実践!

 秋の野菜をふんだんに使ったランチを終え、午後からは、拠点の整備に向けた敷地の整備と、前回から引き続きの柿の収穫&大根の収穫を、2チームに分かれて行いました。

 敷地の整備については、午前中に勉強した竹の活用法を実践するために、竹を割って薪にする作業を行いました。

 その後、元気よく育っていた「ジンジャーリリー」の根を掘り起こす作業を行いました。ここぞ、若い力の見せ所とばかりに、みんな泥だらけになりながら楽しく作業を行いました。

 畑での収穫作業は、まず、一つ目の畑で大根を収穫しながら「自然の摂理に従う」野瀬さんが農業を通して培った生活の知恵について教えて頂きました。

 「自分で食べるものは自分で作る。余ったら少し売ればいい。そうすればみんなハッピーになれる。」という言葉が非常に印象に残っています。

 大根の収穫が終わり、柿の木がある二つ目の畑へ。

 到着してまもなく、野瀬さんは柿の木をスルスルと登り始めましたが、見ている私たちは「落ちたら大変…!」と、市少しだけハラハラしました…。

 そんな心配をよそに、手際よく柿を収穫する野瀬さん。収穫後に「僕は野瀬さんのように木登りはできません。」と言うと、「昔から登っていたから。いきなり上るのはもちろん無理さ。」とおっしゃっていました。

 柿の収穫が一段落すると、今度はミカンの収穫です。野瀬さんは、「ぜひ、みかんも動画に使用して欲しいのだけど…」と言いながらニコニコしながら収穫作業をしていました。

初めての干し柿の味は?

 予定された作業も終わり、ティータイム。この日のお茶菓子は先日収穫された干し柿でした。

 「もしかしたら、足りないかも?」と干し柿の数を数えたら、ちょうど人数分ありました! 「これもの何かのめぐりあわせだ」と野瀬さん。

 初めて食べた干し柿の味は、非常に甘く、お茶にも合うことを知り、ちょっとした驚きでした!今日も和やかな雰囲気の中、WSを終了しました。

 今回のWSでは、この半年の成果が確認したこと。そして、「楽農くらぶ」のこれからを少し垣間見ることができました。

(大東文化大学 環境創造学部 齋藤ゼミ 松本純平)


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