【楽農くらぶ便り】活動視察〜NPO法人華の幹さん

大東文化大学 齋藤ゼミレポート(9)

 8月30日、活動視察として茨城県つくば市の「小田古民家 華の幹」さんへ行きました。我々、齋藤ゼミも参加しました。

 楽農くらぶは母屋での自主改築のイメージを膨らませるために視察に来ました。

 華の幹さんは築106年の古民家を再生して、母屋の土間では陶器・ステンドグラスアクセサリーなどが展示販売されており、イベントやレンタルスペースとしても利用することができます。

 この古民家は当時の地主の家のため敷地面積が600坪もあり非常に珍しい梁や柱を使用しています。組み方も現在では職人がいないため、非常に貴重なものであるそうです。

 この古民家を再生しようとしたキッカケは、覗いた天井の梁をみて感銘を受けからだそうです。

小さな拠点作りから〜古典芸能「能」が開催されるまでに

 はじめは、5人の女性だけで再生しようと作業に奮闘しましたが、長年手の付けられていなかった古民家の掃除は非常に時間かかっていました。が、様々な縁で協力してくれる仲間たちが集まり、イベントが開けるまでになりました。

 イベントは、子供たちもここにきて学べる、工夫して遊べる、といったところを目指しています。

 そしてこの華の幹の最大のイベントといっても過言ではない「能」。

 大先生に舞っていただくということもあり、能に関して素人であったメンバー全員で能について勉強し、全て手作りで舞台を完成させたそうです。

 この時の様子を記録したDVDを見ましたがメンバーが一丸となって舞台を完成させる様子には目頭が熱くなりました。

 この能イベントの当日は台風が接近していたにも関わらず、奇跡的に天候に恵まれ開催できたそうです。

テーブルを囲んでの交流も

 様々な話を聞いたところで、昼食の準備が整いました。我々、楽農くらぶのメンバーもテーブルにつき交流も含め昼食をいただきました。

 この日のメニューは手作りのおにぎり、ピクルス、煮物や南蛮焼などたくさんのおいしい料理が振舞われました。最後にはデザートに杏仁豆腐までいただきました。おいしい料理に会話も弾み、非常に楽しい昼食になりました。

 あっという間に帰りの時間になりました。楽しい時間はすぐに過ぎてしまいます。名残惜しい中、最後に全員で写真撮影。非常に有意義な視察でした。

 先ほど話に出た「能に親しむ会」が今月9月20日に開催されます。今回、僕自身も見に行く予定です。この機会に皆さんも能に触れてみてはいかがでしょうか?

(大東文化大学 環境創造学部 齋藤ゼミ 松本純平)